リファレンス
アスファルト運搬船
ビチューメン用の加熱タンク。何を運び、どのように建造されているか、そしてこの区分を規定する制約を解説します。
- 荷役装置
- 加熱ポンプシステムによる自力揚荷
- 容量の単位
- 載貨重量トン(DWT)
- 標準的なサイズ
- 一般に3,000-15,000 DWT
- 貨物の種類
- ビチューメン・アスファルト
アスファルト運搬船について
ビチューメンやアスファルトを運ぶ小型の専用タンカーです。これらの貨物は常温では固体のため、ポンプで送れる状態を保つには加熱し続ける必要があります。
タンクは高度に断熱され、加熱コイルを備えており、貨物をポンプで送れる温度、一般に約150〜180℃に保ちます。熱はタンク内のコイルを循環する熱媒油システムによって供給されます。配管やポンプも同じ基準で加熱・保温されています。システム内のどこかで貨物が冷えると固まって詰まってしまうためです。
輸送は一般に近海で、製油所から道路建設向けの地域ターミナルへ運ばれるため、船もそれに見合った小型です。
運ぶ貨物
機体の構造
- 二重船殻構造で、貨物タンクは舷側と船底のバラストスペースによって海と隔てられています。油タンカーではMARPOL条約により義務付けられています。
- 貨物は複数のタンクに分けて積まれ、縦隔壁と横隔壁が液体の動揺による自由表面効果を抑えます。
- イナートガスシステムにより、タンク内の雰囲気を気相部が着火し得る酸素濃度より低く保ちます。
- カーゴポンプと、船体中央にマニホールドを備えた固定配管システムにより、船が自ら貨物を揚荷します。
- ポンプで送れる温度に保つ必要がある貨物用のタンクには、加熱コイルが設けられています。
選ばれる理由
- 包装を一切必要とせず、非常に大量の液体を輸送できます。
- 船が自ら揚荷するため、ターミナルに必要なのは重量物荷役設備ではなく配管と貯蔵設備です。
- タンクが隔離されているため、複数の油種を混ざることなく同じ航海で運べます。
用船前に確認すべきこと
- 貨物間のタンク洗浄には時間とコストがかかり、それまでに積んだ貨物によって次に積めるものが決まります。
- 船級や旗国の要件に加え、石油メジャーによるベッティング検査で受け入れ可能な船が決まります。
- 汚染に対する賠償責任は重く、船舶とターミナルの双方が厳格な荷役手順のもとで作業します。