欧州の標準的なカーテンサイダー型セミトレーラーは、公称積載幅2.40 mで13.6ローディングメーターを確保できます。
道路輸送リファレンス
ローディングメーター(LDM)
ひとことで言うと
ローディングメーターとは、積載幅いっぱいにわたるトレーラー床面の長さ1メートル分のことで、長すぎる、高すぎる、あるいは壊れやすく段積みできない貨物の運賃を算定するために道路運送会社が用いる単位です。
概要
計算式はシンプルです。貨物の占有床面積をトレーラーの有効幅で割ります。LDM =(長さ × 幅)÷ 積載幅で、単位はすべてメートルです。欧州の標準的なカーテンサイダーは、積載幅2.40 m、積載長13.6 mを基準に作られており、おなじみの「トレーラー1台あたり13.6 LDM」という数値はまさにここから来ています。
ユーロパレット(1.20 × 0.80 m)を長辺がトレーラーの幅方向になるように置くと、0.80 × 1.20 ÷ 2.40 = 0.40 LDMを占めます。工業用パレット(1.20 × 1.00 m)は0.50 LDMです。いずれもパレットが段積み不可であることを前提とした数値で、段積み可のパレットは上にもう1枚載るため、その半分の床面積しか占めません。
ローディングメーターを価格に換算するのは、運賃表で定められた1 LDMあたりのキログラム換算率です。ローディングメーターを基準に設計された運賃表なら、このような貨物を、実態に合わない重量ベースの運賃表に無理に当てはめることなく、直接価格を算定できます。
ローディングメーターはどのように計算しますか?
占有床面積の長さと幅(メートル)を掛け、トレーラーの積載幅2.40 mで割ります。2.00 × 1.20 mの木箱なら、2.00 × 1.20 ÷ 2.40 = 1.00 LDMです。段積み不可の各貨物のLDMを合計すると、貨物全体のLDMになります。
この計算で見るのは常に床面だけで、高さは考慮しません。これが容積重量との違いです。各貨物の積載時の占有床面積を使って1点ずつ計算すると、次のようになります。
| 貨物 | 占有床面積 | 計算 | LDM |
|---|---|---|---|
| ユーロパレット | 1.20 × 0.80 m | 0.96 / 2.40 | 0.40 |
| 工業用パレット | 1.20 × 1.00 m | 1.20 / 2.40 | 0.50 |
| ハーフパレット | 0.80 × 0.60 m | 0.48 / 2.40 | 0.20 |
| 長尺木箱 | 2.40 × 1.20 m | 2.88 / 2.40 | 1.20 |
端数は、運送会社が実際に販売できる方向に丸めます。後ろに0.15 mの使えない床面が残る貨物も、そのスペースを占有していることに変わりはありません。そのため、ほとんどの運賃表ではLDMを0.1単位で切り上げます。
パレット1枚は何ローディングメーターですか?
積載幅2.40 mの場合、段積み不可のユーロパレットは0.40 LDM、段積み不可の工業用パレットは0.50 LDMです。段積み可と申告した場合は、上にもう1枚のパレットを積むため、それぞれその半分になります。
段積みの可否は他のどの条件よりも結果を大きく左右するため、前提とせずに見積もりの段階で確認しておくことが重要です。
| パレット | 占有床面積 | 段積み不可 | 段積み可 |
|---|---|---|---|
| ユーロ(EPAL) | 1.20 × 0.80 m | 0.40 LDM | 0.20 LDM |
| 工業用 | 1.20 × 1.00 m | 0.50 LDM | 0.25 LDM |
| ハーフ(ディスプレイ用) | 0.80 × 0.60 m | 0.20 LDM | 0.10 LDM |
ここでは精度よりも一貫性が重要です。パレット1枚あたり0.40 LDMで見積もり、0.40 LDMで請求すれば、トラブルになることはありません。問題が起きるのは、ブッキング時に段積み可と申告したパレットが、荷受け場で段積み不可として拒否された場合です。
ローディングメーターを課金重量に換算するには?
ローディングメーターに、運賃表に記載された1 LDMあたりのキログラム換算率を掛けます。1 LDMあたり1,750 kgの運賃表では、1.2 LDMの貨物は2,100 kg相当となり、これが総重量や容積重量より大きい場合は課金重量になります。
この換算率は業界共通の固定値ではなく運賃表で定められる商業条件であり、運送会社やサービスによって異なります。記憶に頼らず、必ず手元の運賃表で確認してください。換算率1,750 kg/LDMとした場合の計算例:
| 貨物 | LDM | 換算重量 | 総重量 | 課金重量 |
|---|---|---|---|---|
| パレット3枚(段積み不可) | 1.20 | 2,100 kg | 900 kg | 2,100 kg |
| パレット3枚(段積み可) | 0.60 | 1,050 kg | 900 kg | 1,050 kg |
| 高密度パレット2枚 | 0.80 | 1,400 kg | 1,900 kg | 1,900 kg |
運送会社ごとにこの換算率を保持する運賃管理システムなら、容積換算率とあわせて自動的に適用し、2つのうち大きいほうを採用できます。見積もりのたびに手作業で再計算する必要はありません。
重量ではなくローディングメーターで運賃が決まるのはどんな場合ですか?
床面積が実際の制約になる場合です。段積み不可のパレット、機械類、フレーム、ドアなどの長尺物が該当します。また、おおよそ4〜13.6 LDMの混載貨物にもLDM運賃が適用されます。この範囲では、重量区分では実際に販売しているものを表せなくなるためです。
ある区間がLDM運賃になりやすい状況は3つあります。1つ目は段積み不可の貨物で、その上の空間が無駄になります。2つ目は混載貨物で、荷主は実質的に重量枠ではなくトレーラー床面の一部を購入していることになります。3つ目は、占有床面積がどの重量区分にもうまく当てはまらない大型貨物です。
よくある質問
2.40 mの積載幅で段積み不可の場合に限ります。段積み可と申告した場合は、上にもう1枚のパレットを積むため、0.2 LDMとなります。
運賃表の規定によります。1 LDMあたりのキログラム換算率は各運送会社が定める商業条件であり、業界共通の固定値ではないため、推測せず運賃表で確認する必要があります。
はい。換算率は運送会社ごと、多くの場合はサービスごとに各社の運賃表で定められています。同じ貨物でも輸送する会社によって課金重量が変わるため、見積もりを比較する前に確認することをおすすめします。
これらの数値の基になるパレット寸法を確認
上記のLDM計算の大半は、ユーロパレットと工業用パレットに基づいています。詳しい寸法、重量、地域ごとの規格は、パレットリファレンスでご覧いただけます。