リファレンス
プロダクトタンカー
コーティングされたタンクで石油製品を輸送。何を運び、どのように建造されているか、そしてこの区分を規定する制約を解説します。
- 荷役装置
- カーゴポンプによる自力揚荷
- 容量の単位
- 載貨重量トン(DWT)
- 標準的なサイズ
- 一般に10,000-75,000 DWT
- 貨物の種類
- 石油精製品
プロダクトタンカーについて
ガソリン、軽油、ジェット燃料、ナフサ、ガスオイルなどの石油精製品を、製油所から配送ターミナルへ運ぶタンカーです。
タンクには通常エポキシ系のコーティングが施されており、貨物の品質を保つとともに、洗浄後に別の油種へ切り替えられます。隔離されたタンクと独立した荷役配管により、複数の油種を混ざることなく1回の航海で運べます。
輸送は、コーティングされたタンクと入念な洗浄が必要な「クリーン」製品と、汚れがそれほど問題にならない燃料油などの「ダーティー」製品に分かれます。
運ぶ貨物
機体の構造
- この分野には独自のサイズ区分があります。小規模な港向けのHandymaxと、取引量や港湾インフラがより大きい場面で使われる、最も広く取引されているプロダクトタンカーのサイズであるMedium Range(MR)です。
- 二重船殻構造で、貨物タンクは舷側と船底のバラストスペースによって海と隔てられています。油タンカーではMARPOL条約により義務付けられています。
- 貨物は複数のタンクに分けて積まれ、縦隔壁と横隔壁が液体の動揺による自由表面効果を抑えます。
- イナートガスシステムにより、タンク内の雰囲気を気相部が着火し得る酸素濃度より低く保ちます。
- カーゴポンプと、船体中央にマニホールドを備えた固定配管システムにより、船が自ら貨物を揚荷します。
- ポンプで送れる温度に保つ必要がある貨物用のタンクには、加熱コイルが設けられています。
選ばれる理由
- 包装を一切必要とせず、非常に大量の液体を輸送できます。
- 船が自ら揚荷するため、ターミナルに必要なのは重量物荷役設備ではなく配管と貯蔵設備です。
- タンクが隔離されているため、複数の油種を混ざることなく同じ航海で運べます。
用船前に確認すべきこと
- 貨物間のタンク洗浄には時間とコストがかかり、それまでに積んだ貨物によって次に積めるものが決まります。
- 船級や旗国の要件に加え、石油メジャーによるベッティング検査で受け入れ可能な船が決まります。
- 汚染に対する賠償責任は重く、船舶とターミナルの双方が厳格な荷役手順のもとで作業します。